ダビデの日記

自分が学んだ聖書の教えに関するブログ

イエスの悪霊追い出しの方法 マタイ8:16


   
マタイ8:16 
夕方になると、人々は悪霊につかれた者を大ぜい、みもとに連れて来た。そこで、イエスはみことばをもって霊どもを追い出し、また病気の人々をみなお直しになった。
 
 
 新改訳は「みことばをもって」霊を追い出したと訳しているので、
 
 あたかもイエスさまが、

 聖書の言葉を語って悪霊追い出していたかのように受け取ることも可能性です。

 
 しかしこの箇所を原文で見ると、ロゴスの単数形・与格が使われていて、
 
 英語の聖書は軒並み「with a word/一言で」と訳しており、
 
 新共同訳、岩波翻訳委員会訳、前田訳、塚本訳は「言葉で」と訳しています。
 
 
英語標準訳(ESV
That evening they brought to him many who were oppressed by demons, and he cast out the spirits with a word and healed all who were sick. 
 
新共同訳
夕方になると、人々は悪霊に取りつかれた者を大勢連れて来た。イエス言葉で悪霊を追い出し、病人を皆いやされた。
 

 
 直前の箇所にあるペテロの義母の癒しでは、エス手に触れて癒やしました。
 
 しかし悪霊追い出しの場合は、人に直接触れることはなかったようです。
 

 
「言葉で」という表記が、悪霊追い出しの方法を示していると考えており、
 
「イエスは、手を置いて悪霊追い出しをしたことは一度もなかった」と述べています。
 
 
 
 この箇所のロゴスは、「言語によって」という意味だと説明されています。
 
 
 悪霊追い出しを行う際は、
 
 按手したりせずに、言葉だけで行うことが聖書的な方法であると思われます。