ダビデの日記

自分が学んだ聖書の教えに関するブログ

「疑う」の意味 マタイ14:31


 すみませんが、些細なことです。

 
マタイ14:31
そこで、イエスはすぐに手を伸ばして、彼をつかんで言われた。「信仰の薄い人だな。なぜ疑うのか。」
 
 
「信仰の薄い」と訳されているのはオリゴピストスといい、
 
 オリゴスとピスティスからできた言葉です。

 
 オリゴスは「数的に少ない、サイズ的に小さい、質的に低い」という意味です。
 
 ピスティスは信仰です。
 
 なので、自然な日本語で表現すると、「弱い信仰」ということになると思います。
 
 塚本訳はこう訳しています。
 

塚本訳
エスはすぐ手をのばし、ペテロをつかまえて言われる、「信仰の小さい人よ!なぜ疑うのか。」
 

 
「疑う」というのはディスタゾーという言葉で、「二重の立ち位置」という意味です。
 
「二つの立場を行ったり来たりすること」という説明があります。
 
 なので、「waver/(心などが)揺れ動く」という訳語もあります。

 
 ヤコブ18の「二心」を想起させられます。
 
 実際、ギリシャ語の作りも似ています。
 
 こちらはディプスーホスという言葉で、「二重のたましい」というのが原義です。
 
 
 いずれにせよ、イエスさまだけを見て、
 
 信仰が揺れ動かないことが好ましいということですね。