救いは神の啓示によって起こる マタイ16:17
真の救いは、
人間の自由意志による決断ではなく、神の啓示によって起こります。
それについて確認します。
マタイ16:16~17
シモン・ペテロが答えて言った。「あなたは、生ける神の御子キリストです。」
上記の場面で、
ペテロはイエスがメシアであると告白し、救われました。
「啓示する」という意味です。
岩波翻訳委員会訳は、そのように訳しています。
☆ ☆
この箇所で重要な点は、
神が啓示しない限り、イエスと出会い、救われることはできないということです。
それは別の箇所でも明言されています。
ヨハネ6:44
わたしを遣わした父が引き寄せられないかぎり、だれもわたしのところに来ることはできません。
1コリント12:3b
●現代の伝道アプローチ
私は、以下に紹介する伝道手法で救われました。
ですから、悪意によって批判するわけではありません。
しかし現代の伝道アプローチには、注意しなければならない点があります。
それは上記の聖書の教えと、くい違った説明がされていることです。
以下の説明は、某伝道団体のHPから引用したものです。
イエスを受け入れたあなたは、今…
自分の意志で、イエスを信頼した瞬間に、下記のことを含め、多くのことが起こりました。
・あなたの心の中にイエスが来てくださいました。【コロサイ1:27】
・あなたのすべての罪が赦されました。【コロサイ2:13】
・あなたは神の愛する子どもとされました。【ヨハネ1:12】
・あなたに永遠のいのちが与えられました【ヨハネ5:24】
・あなたはまったく新しい人生をスタートさせました。【IIコリント5:17】
・あなたのすべての罪が赦されました。【コロサイ2:13】
・あなたは神の愛する子どもとされました。【ヨハネ1:12】
・あなたに永遠のいのちが与えられました【ヨハネ5:24】
・あなたはまったく新しい人生をスタートさせました。【IIコリント5:17】
この団体の説明によると、
神の啓示によってではなく「自分の意志で」信頼することが、
救いの決定要因になっています。
言い換えると、
人間が自由意志によって決断しさえすれば救われる、と言っているのです。
この概念は、決断主義と呼ばれています。
決断主義は、上記で見た聖書の教えと完全にくい違っています。
この手法をとおして、確かに救いは起こります。
そかしそれは、
この手法が施されると同時に神が真にその人に呼び掛け、
キリストを啓示をしてくださった場合にのみ起こるのです。
この手法でイエスを受け入れた人が、みな真に救われているとは言えません。
神はこの伝道手法を用いますが、
この手法で救いが起こるからと言って、この説明が正しいことにはなりません。
このような説明が聖書的に正しいと思い込んでしまわないよう、注意しましょう。