主の愛し方の色々 マタイ22:37
申命記6:5の引用ですが、
使われているギリシャ語を調べると、意外な意味も見つかります。
マタイ22:37
『心を尽くし、思いを尽くし、知力を尽くして、あなたの神である主を愛せよ。』
哲学では、プシュケーと訳されます。
(プ)としているのは、プの発音がサイレントに近いからです。
「息、魂、精神」などを意味しますが、
原義としては、「個人のアイデンティティー」や「個性」を意味します。
原文には「あなたの」という人称代名詞もついているので、
「あなたの個性を尽くして主を愛せよ」と訳すこともできます。
イエスさまから個性的に主を愛しなさいと言われると、なんだか嬉しいですね。
「端から端まで、徹底的に」を意味するディアと、
ノイエオー(知性を使う)が合わさってできています。
「バランスがとれた結論に至るよう知性の端から端までを働かせる」という含意があり、
ですから「知力を尽くして」の部分は、
「批判的な思考を尽して」ともとれることになります。
ということは、このブログでやっているように、
いろいろな教えを検証したり反証するという行為は、
知力を尽くして主を愛することの一環になると言えそうです(笑)。