ダビデの日記

自分が学んだ聖書の教えに関するブログ

主の愛し方の色々 マタイ22:37


 
 申命記65の引用ですが、
 
 使われているギリシャ語を調べると、意外な意味も見つかります。
 
 
マタイ22:37 
『心を尽くし、思いを尽くし、知力を尽くして、あなたの神である主を愛せよ。』
 
 
 この箇所で「思い」と訳されているのは(プ)スーヘイという言葉です。
 
 哲学では、プシュケーと訳されます。
 
(プ)としているのは、プの発音がサイレントに近いからです。
 
「息、魂、精神」などを意味しますが、
 
 原義としては、「個人のアイデンティティー」や「個性」を意味します。

 
 原文には「あなたの」という人称代名詞もついているので、
 
あなたの個性を尽くして主を愛せよ」と訳すこともできます。

 イエスさまから個性的に主を愛しなさいと言われると、なんだか嬉しいですね。
 
 
「知力」と訳されているのはディアノイアという語です。
 
「端から端まで、徹底的に」を意味するディアと、
 
 ノイエオー(知性を使う)が合わさってできています。

 
「バランスがとれた結論に至るよう知性の端から端までを働かせる」という含意があり、
 
批判的な思考」「弁証法的な考え」という意味もあります。

 
 ですから「知力を尽くして」の部分は、
 
「批判的な思考を尽して」ともとれることになります。 
 
 ということは、このブログでやっているように、
 
 いろいろな教えを検証したり反証するという行為は、
 
 知力を尽くして主を愛することの一環になると言えそうです(笑)。