ダビデの日記

自分が学んだ聖書の教えに関するブログ

良き霊的リーダーの条件 マタイ23:2~3

 
 ギリシャ語の意味をヒントに、霊的リーダーについて学びます。


マタイ23:2~3
こう言われた。「律法学者、パリサイ人たちは、モーセの座を占めています。
ですから、彼らがあなたがたに言うことはみな、行ない、守りなさい。けれども、彼らの行ないをまねてはいけません。彼らは言うことは言うが、実行しないからです。
 
 
モーセという単語には、個人名の他に「モーセ五書」という意味があります。
 
 それゆえ「モーセの座」とは、聖書を解き明かす「聖書教師」を意味します。
 
 イエスさまは、御言葉を教えるという面においては、

 律法学者やパリサイ人を聖書教師として認めていました。
 
 それは「彼らが…言うことはみな、行ない、守りなさい」という指示でわかります。
 

 しかし同時に、「彼らの行ないはまねてはいけません」とも言っています。

 理由は、彼らが聖書の教えを実践していなかったからです
 

 このことから、聖書教師には二つの条件が必要であることがわかります。

 一つは聖書を教える能力があることで、もう一つはそれを自ら実践していることです。

 
 しばしばイエスさまは、律法学者やパリサイ人が御言葉を実践しておらず、

 聖書の教えを無にしていたため、彼らを批判しました。

 
 御言葉の実践という点については、ペテロも同じことを言っています。
 

1ペテロ5:3 
あなたがたは、その割り当てられている人たちを支配するのではなく、むしろ群れの模範となりなさい。
 
 
「模範」と訳されているのはトゥーポスという語で、

 英語の「type/原形」の語源になりました。
 
 トゥーポスは鍛冶に関して使われる言葉で、

 鉄などを「繰り返し打つことにより作られる原形」というのが原義で、
 
 比ゆ的には、「信頼に値する前例に基づいた、正しい模範」という意味です。
 
 
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 上のイラストはビジネスリーダーを示すものですが、

 良き霊的リーダーに通ずるものが表現されています。

 つまり真の霊的リーダーとは、
 
 権威を振りかざして他者を動かす「ボス」ではなく、

 御言葉に従う前例に基づいた模範を示すことで、他者を牽引する人だということです。
 
 真の霊的リーダーは、そういう人であるべきなのです。