主を嘆かせる要因 マタイ23章
「忌まわしい」と訳されているウアイをピックアップして、反面教師にします。
マタイ23:13~29
しかし、忌わしいものだ。偽善の律法学者、パリサイ人たち。あなたがたは、人々から天の御国をさえぎっているのです。自分もはいらず、はいろうとしている人々をもはいらせないのです。…
「嘆きや非難を表す感嘆詞」です。
具体的な意味は定義されていないので、厳密な訳し方は定まっていないようです。
新改訳以外の事例を見ると、「不幸だ」「災いだ」と訳されています。
新共同訳
口語訳
23:13 偽善な律法学者、パリサイ人たちよ。あなたがたは、わざわいである。
民数記21:29
モアブよ。おまえはわざわいだ。ケモシュの民よ。おまえは滅びうせる。その息子たちは逃亡者、娘たちは捕われの身である。エモリ人の王シホンによって。
災いだ、自分のものでないものを増し加える者は。いつまで続けるのか重い負債を自分の上に積む者よ。
黙示録でも7回使われています。
1コリント9:16
もし福音を宣べ伝えなかったら、私はわざわいに会います。
ユダ1:11
忌まわしいことです。彼らは、カインの道を行き、利益のためにバラムの迷いに陥り、コラのようにそむいて滅びました。
黙示録8:13
「わざわいが来る。わざわいが、わざわいが来る。地に住む人々に。あと三人の御使いがラッパを吹き鳴らそうとしている。」
マタイ23章では、次のような罪に対して使われています。
①他者の救いを妨げる(13節)
②貧民からの搾取(14節)
③改宗者を地獄の子にする(信仰の異端化)15節
④間違った誓いをさせる(16節)
⑤聖書の重要な教えを蔑ろにする(23節)
⑦強欲と放縦(25節)
⑧内面的汚れ(27節)
⑨神の使者に対する迫害(29節)
●あとがき
律法学者やパリサイ人は、宗教界内部の人間です。
イエスさまが非難しているのは外部の人ではなく、内部の者です。
現代でも、キリスト教界内部の人で、ウアイの対象になりそうな人、いますよね。
①~⑨のうち、一人で複数当てはまる人いますよ。
特に、繁栄の福音を語る人たちは危ないですね。
まずは、自分自身がそうならないように注意しましょう。