ダビデの日記

自分が学んだ聖書の教えに関するブログ

高価な仕事 マタイ26:10


 
 有名なナルドの香油を注いだ女性の箇所です。
 
 日本語の聖書では、「よいこと」をしたとか、
 
「りっぱなこと」をしてくれたという訳語ですが、
 
 原文ではもう少し大きな意味を持つ言葉が使われています。
 
 
マタイ26:10 
なぜ、この女を困らせるのです。わたしに対してりっぱなことをしてくれたのです。
 
 
「りっぱな」というのはとても良い訳語だと思います。
 
 ここにはカロンという形容詞が使われています。
 
「(心に訴えるほど)良い」という意味です。
 
 英語の説明では、次のような定義がされています。
 

beautiful:麗しい

as an outward sign of the inward good/内面の良さが表に現れたもの)
 
good:良い、善なる,
 
worthy尊い、価値ある
 
honorable:敬意を表すべき
 
noble:気高い
 
 
「りっぱなこと」と訳されている語はエルゴンといい、「仕事」という意味です。
 
 パウロ書簡では「(律法の)行ない」と訳されており、
 
「骨の折れる作業」というニュアンスがあります。
 
 英語の聖書には、work/仕事と訳されているものがあります。
 
 
新欽定訳
Why do you trouble the woman? For she has done a good work for Me. 
 


まとめ
 
 このように、ベタニアの女がしたことは、単なる「よいこと」ではありません。
 
 イエスさまは、大きな労苦と犠牲が伴った、気高く高価な行いだと言ってるのです。
 

 もちろん女性に限らず男性であっても、
 
 主を愛するがゆえに、人知れず高価な犠牲を払っている人がいると思います。
 
 イエスさまは、その行為に込められた真の価値をご存知です。


 しかし人は往々にして、

 その行いの背後にどれほど大きな犠牲が払われているかを計り知ることができません。
 
 それでもいいではありませんか!
 
 イエスさまを愛し、人知れず高価な仕事をささげましょう。