携挙のラッパが鳴るのは患難期の前ではない
携挙の際にはラッパが鳴ると、パウロは言っています。
このラッパが鳴るタイミングがわかれば、携挙のタイミングもわかります。
この記事では、そのタイミングについて論じます。
1コリント15:52
終わりのラッパとともに、たちまち、一瞬のうちにです。ラッパが鳴ると、死者は朽ちないものによみがえり、私たちは変えられるのです。
1テサロニケ4:15~16
私たちは主のみことばのとおりに言いますが、主が再び来られるときまで生き残っている私たちが、死んでいる人々に優先するようなことは決してありません。
主は、号令と、御使いのかしらの声と、神のラッパの響きのうちに、ご自身天から下って来られます。それからキリストにある死者が、まず初めによみがえり、
上記の2箇所は、どちらも死者の復活と携挙について述べています。
そしてどちらにおいても、「ラッパ」が鳴ることが述べられています。
意味は「出陣ラッパ/war-trumpet」です。
旧約聖書に由来し、神とその民の勝利を告げ知らせるためのラッパです。
☆ ☆
1テサ4:15で「主のみことばのとおりに言います」とパウロが書いているとおり、
では主イエスの教えの中で、サルピンクスが使われているはどこかというと、
マタイ24:31だけです。
サルピンクスは、福音書全体でこの箇所でしか使われていません。
そこで、マタイ24:31がどのような時期なのかを確認します、
マタイ24:29~31
だが、これらの日の苦難に続いてすぐに、太陽は暗くなり、月は光を放たず、星は天から落ち、天の万象は揺り動かされます。
そのとき、人の子のしるしが天に現われます。すると、地上のあらゆる種族は、悲しみながら、人の子が大能と輝かしい栄光を帯びて天の雲に乗って来るのを見るのです。
人の子は大きなラッパの響きとともに、御使いたちを遣わします。すると御使いたちは、天の果てから果てまで、四方からその選びの民を集めます。
29節に「これらの日の苦難に続いて」とあります。
この「苦難」というのが、21節の「苦難」を指しているなら、
21節の「苦難」は大患難を指しているので、ラッパや携挙は大患難の後になります。
マタイ24:21
そのときには、世の初めから、今に至るまで、いまだかつてなかったような、またこれからもないような、ひどい苦難があるからです。
もう一つの可能性としては、
29節の「太陽は暗くなり、月は光を放たず、星は天から落ち…」という現象が、
黙示録6:12~13の現象と同じものであるなら、
患難期の中頃ということになるでしょう。
黙示録6:12~13a
私は見た。小羊が第六の封印を解いたとき、大きな地震が起こった。そして、太陽は毛の荒布のように黒くなり、月の全面が血のようになった。そして天の星が地上に落ちた。
●あとがき
聖書を見るかぎり、
携挙が起こるタイミングは患難期の中頃か後だということになります。