ダビデの日記

自分が学んだ聖書の教えに関するブログ

キリストは6日間の創造を信じていたのだろうか?

 
 皆さんは間隙説(断絶説)という学説をご存知でしょうか?
 
 ごく簡単に説明すると、創世記1112の間に長期的な時間的ギャップが存在するという学説です。
 
 人によっては、その長期的な期間に、いわゆる進化が起きたと考えます。
 
 間隙説とその詳細は、安藤和子先生が「間隙説の問題」でまとめておられます。 
 
                ***

 最近、当ブログで取り上げている神学者の方も、6日間の創造は信じておられないようです。
 
 この方の物言いから推測すると、古い地球説を信じておられるのかもしれません。
 
 例えば短いところで、このように言っておられます。
 
 
神が世界をどのような方法で創造したのかについては、さまざまな可能性を考えることができますが
 
 
 
「さまざまな可能性を考えることができます」と言った時点で、この方が創世記を字義通りに信じていないことは明らかです。
 
 しかし、もし6日間の創造(若い地球説)を信じないなら、イエスさまの言葉をも信じないことになります。
 
 なぜなら、イエスさまが短期間の創造を信じておられたことは、次の言葉から明らかだからです。 
 

マルコ10:6・新共同訳
しかし、天地創造の初めから、神は人を男と女とにお造りになった


 このイエスさまの言葉から、「天地創造の初めからアダムとエバが存在していた、とエスさまが考えていたことがわかります。

 言い方を変えると、創世記1:1からまだ日が浅いときにアダムとエバが造られた、とイエスさまは信じていたのです。 
 
 これだけでもイエスさまが間隙説や古い地球説を信奉していなかったことは明らかですが、他にもそれを裏付ける箇所があります。
 
 
ルカ11:5051・新共同訳
こうして、天地創造の時から流されたすべての預言者の血について、今の時代の者たちが責任を問われることになる。
それは、アベルの血から、祭壇と聖所の間で殺されたゼカルヤの血にまで及ぶ。
 
 
 このイエスさまの言葉から、アベルがカインによって殺されたのは「天地創造の時」であった、とイエスさまが考えていたことがわかります。
 
 
しかし、あなたがたがモーセの書を信じないのであれば、どうしてわたしのことばを信じるでしょう。
 
 
 このイエスさまの言葉から、イエスさまが「モーセの書」(モーセ五書)を信じていたことが明らかです。
 
 そのモーセ五書の中に、次のような言葉があります。
 
 
それは主が六日のうちに、天と地と海、またそれらの中にいるすべてのものを造り、七日目に休まれたからである。
 
 
 天と地が造られたのは、創世記11です。
 
 ですからイエスさまは、創世記11を含めて、6日間で万物が創造されたと信じていたことになります。
 
 
●あとがき
 
 ヨハネ5:47に「あなたがたがモーセの書を信じないのであれば、どうしてわたしのことばを信じるでしょう」とあるとおり、
 
 某神学者のように創世記を字義通りに信じない人は、イエスさまの言葉をも信じていないのです。
 
 古い地球説や間隙説は、いっけん知性的で賢明な信じ方に見えるかもしれません。
 
 しかし、上記のようなイエスさまの言葉に照らすとき、それは単なる不信仰でしかないのです。
 
 終わり