ダビデの日記

自分が学んだ聖書の教えに関するブログ

エデンの園は天国の原型

 
 エデンの園と天国の共通点を調べてみました。
 
 暇のある方は、読んでみてください。
 
 
エデンの園=天国
 
 過去記事に、「ユダヤ教における天国と地獄その2」というものがあります。
 
 これを読むとわかりますが、第二神殿崩壊後のユダヤ教では、天国を描写するのにガン・エデンという言葉を使っていました。
 
 ガン・エデンの意味はエデンの園です。
 
 ですから、中間時代のユダヤ教ではエデンの園=天国でした。
 
 
エデンの園=パラダイス
 
 ウィキペディアの「エデンの園」を見ると、「園」に当たるギリシャ語がパラデイソスという言葉であることがわかります。
 
 試しに、七十人訳の創世記2章を見てみました。
 
 すると、エデンのギリシャ語がパラデイソスであることが確認できました。
 
 さらに、新約聖書の「パラダイス」もパラディソスであることがわかりました。
 
 以下の箇所の「園」と「パラダイス」は、どれも同じパラデイソスです。
 
 ですから文脈を考慮しなければという条件付きですがエデンの園=パラダイスだと言えます。
 
 
創世記2:8
神である主は、東の方エデンに(パラデイソス)を設け、そこに主の形造った人を置かれた。
 
創世記3:8
そよ風の吹くころ、彼らは(パラデイソス)を歩き回られる神である主の声を聞いた。それで人とその妻は、神である主の御顔を避けて(パラデイソス)の木の間に身を隠した。
 
エゼキエル28:13
あなたは神の(パラデイソス)、エデンにいて、あらゆる宝石があなたをおおっていた。赤めのう、トパーズ、ダイヤモンド、緑柱石、しまめのう、碧玉、サファイヤ、トルコ玉、エメラルド。あなたのタンバリンと笛とは金で作られ、これらはあなたが造られた日に整えられていた。
 
エゼキエル31:9
わたしが、その枝を茂らせ、美しく仕立てたので、神の(パラデイソス)にあるエデンのすべての木々は、これをうらやんだ。
 
ルカ23:43
エスは、彼に言われた。「まことに、あなたに告げます。あなたはきょう、わたしとともにパラダイス(パラデイソス)にいます。」
 
2コリント12:34
私はこの人がパラダイス(パラデイソス)に引き上げられて、人間には語ることを許されていない、口に出すことのできないことばを聞いたことを知っています。
 
黙示録2:7
耳のある者は御霊が諸教会に言われることを聞きなさい。勝利を得る者に、わたしは神のパラダイス(パラデイソス)にあるいのちの木の実を食べさせよう。
   
               
 
 さて、すぐ上の黙示録2:7、パラダイスに「いのちの木」があると書かれています。
 
 黙示録の中で次に「いのちの木」が出てくるのは、黙示録22章です。
 
 
黙示録22:2
都の大通りの中央を流れていた。川の両岸には、いのちの木があって、十二種の実がなり、毎月、実ができた。また、その木の葉は諸国の民をいやした。
 
 
 この箇所の冒頭にある「都」とは、21:2に書かれている「新しいエルサレム」のことです。
 
 そして言うまでもなく、エデンの園にも「いのちの木」がありました。
 
 この共通点から言えるのは、エデンの園新しいエルサレムだということです。
 
 
ケルビムとサタンの居場所
 
 エデンの園と天国のもう一つの共通点は、ケルビムとサタンの居場所であることです。

(厳密に言うと、サタンについては過去形で「居場所だった」です。)
 
 ケルビムとサタンが最初に登場するのは、どちらも創世記3章です。
 
 
創世記3:24
こうして、神は人を追放して、いのちの木への道を守るために、エデンの園の東に、ケルビムと輪を描いて回る炎の剣を置かれた。
 
 
 この箇所から、エデンの園=ケルビムの居場所だと言えます。
 
 また創世記3章のはじめでは、サタンが蛇の姿でエバを訪れました。
 
 以下の箇所を見ていくと、サタンがエデンの園に進入できた理由がわかります。
 
 エゼキエル28:14は、サタンがケルブであったことを教えています。
 
 
エゼキエル28:14・新共同訳
わたしはお前を/翼を広げて覆うケルブとして造った。お前は神の聖なる山にいて/火の石の間を歩いていた。
 
 
 この箇所ではサタンが「聖なる山」にいたと書かれていますが、エゼキエル28:13を見るとサタンは「神の園」にいました。
 
 前出のエゼキエル31:9から、神の園=エデンの園であることがわかります。
 
 これらのことから言えるのは、エデンの園=サタンが居た場所だということです。
 
                 ***     
 
 また、ヨブ記と2サムエル記を見ると、サタンとケルブが天国に出入りしていたことがわかります。
 
 
ある日、神の子らが主の前に来て立ったとき、サタンも来てその中にいた。
 
2サムエル記22:11
主は、ケルブに乗って飛び、風の翼の上に現われた。 
 
 
 主の居場所は天国ですので、ケルブは天国に出入りしたことになります。
 
   
●まとめ
 
 上述からわかるとおり、エデンの園と天国の間には明らかに共通点があります。
 
 エデンの園は地上にありましたが、間違いなく天国的な要素が見られます。
 
 以上の内容総合すると、どういうことが言えるでしょうか?
 
 エデンの園「新しいエルサレムの原型、ということだと思います
 
 終わり