エデンの園は天国の原型
エデンの園と天国の共通点を調べてみました。
暇のある方は、読んでみてください。
●エデンの園=天国
これを読むとわかりますが、第二神殿崩壊後のユダヤ教では、天国を描写するのにガン・エデンという言葉を使っていました。
ガン・エデンの意味はエデンの園です。
●エデンの園=パラダイス
以下の箇所の「園」と「パラダイス」は、どれも同じパラデイソスです。
創世記2:8
神である主は、東の方エデンに園(パラデイソス)を設け、そこに主の形造った人を置かれた。
創世記3:8
そよ風の吹くころ、彼らは園(パラデイソス)を歩き回られる神である主の声を聞いた。それで人とその妻は、神である主の御顔を避けて園(パラデイソス)の木の間に身を隠した。
エゼキエル28:13
あなたは神の園(パラデイソス)、エデンにいて、あらゆる宝石があなたをおおっていた。赤めのう、トパーズ、ダイヤモンド、緑柱石、しまめのう、碧玉、サファイヤ、トルコ玉、エメラルド。あなたのタンバリンと笛とは金で作られ、これらはあなたが造られた日に整えられていた。
エゼキエル31:9
わたしが、その枝を茂らせ、美しく仕立てたので、神の園(パラデイソス)にあるエデンのすべての木々は、これをうらやんだ。
ルカ23:43
2コリント12:3~4
私はこの人が…パラダイス(パラデイソス)に引き上げられて、人間には語ることを許されていない、口に出すことのできないことばを聞いたことを知っています。
黙示録2:7
耳のある者は御霊が諸教会に言われることを聞きなさい。勝利を得る者に、わたしは神のパラダイス(パラデイソス)にあるいのちの木の実を食べさせよう。
さて、すぐ上の黙示録2:7には、パラダイスに「いのちの木」があると書かれています。
黙示録の中で次に「いのちの木」が出てくるのは、黙示録22章です。
黙示録22:2
都の大通りの中央を流れていた。川の両岸には、いのちの木があって、十二種の実がなり、毎月、実ができた。また、その木の葉は諸国の民をいやした。
この箇所の冒頭にある「都」とは、21:2に書かれている「新しいエルサレム」のことです。
そして言うまでもなく、エデンの園にも「いのちの木」がありました。
●ケルビムとサタンの居場所
エデンの園と天国のもう一つの共通点は、ケルビムとサタンの居場所であることです。
(厳密に言うと、サタンについては過去形で「居場所だった」です。)
ケルビムとサタンが最初に登場するのは、どちらも創世記3章です。
創世記3:24
また創世記3章のはじめでは、サタンが蛇の姿でエバを訪れました。
以下の箇所を見ていくと、サタンがエデンの園に進入できた理由がわかります。
エゼキエル28:14は、サタンがケルブであったことを教えています。
エゼキエル28:14・新共同訳
わたしはお前を/翼を広げて覆うケルブとして造った。お前は神の聖なる山にいて/火の石の間を歩いていた。
この箇所ではサタンが「聖なる山」にいたと書かれていますが、エゼキエル28:13を見るとサタンは「神の園」にいました。
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また、ヨブ記と2サムエル記を見ると、サタンとケルブが天国に出入りしていたことがわかります。
ヨブ記1:6
ある日、神の子らが主の前に来て立ったとき、サタンも来てその中にいた。
2サムエル記22:11
主は、ケルブに乗って飛び、風の翼の上に現われた。
主の居場所は天国ですので、ケルブは天国に出入りしたことになります。
●まとめ
上述からわかるとおり、エデンの園と天国の間には明らかに共通点があります。
エデンの園は地上にありましたが、間違いなく天国的な要素が見られます。
以上の内容を総合すると、どういうことが言えるでしょうか?
終わり