イエスが行った7つのしるしとその意味 その3
5 水上歩行
夕方になって、弟子たちは湖畔に降りて行った。
そして、舟に乗り込み、カペナウムのほうへ湖を渡っていた。すでに暗くなっていたが、イエスはまだ彼らのところに来ておられなかった。
湖は吹きまくる強風に荒れ始めた。
しかし、イエスは彼らに言われた。「わたしだ。恐れることはない。」
注
1「四、五キロメートル」:原文には「25か30スタディオン」と書かれている。1スタディオンは約185m。なので、弟子たちは「4.5~5.5キロメートル」こぎ出していたことになる。NETバイブルのスタディー・ノートによると、ガリラヤ湖の最大部分の直径は11.6キロ。つまり弟子たちは、湖のほぼ中心部にいたことになる。
3「目的の」は「行く」を意味する動詞の未完了過去形。ゆえに直訳は「(彼らが)行こうとしていた」となる。
エピは下の図をご覧いただくとわかるとおり、水と接することを示す言葉。
(水面から離れて浮いていたのではない。その場合、前置詞はフペール/huperになる)
このことから、主イエスの足の裏が文字通り、水面上にあったことがわかる。
私たちの主が、超自然的能力を持つことは明らか。
ならば、私たちも主のその能力に信頼する必要がある。
マタイ14:29・新共同訳