フランクリン・グラハムへのインタビュー その4
これまでは戦争一般について聖書の見解を調べてきましたが、これからイラク戦争という特定の戦争を聖書と照らし合わせていこうと思います。
まずは以下のサイトから、グラハムのインタビューの続きを翻訳します。
リポーター
いま私は、フランクリン・グラハム先生と大聖堂の正面にいます。
グラハム先生、先生はつい先ほど、いまアメリカ国民は、この国が直面している事態を本当の意味で理解できていないとおっしゃっていましたが。
グラハム
はい、理解していないと思います。多くの人は今回の攻撃で終わりだと考えています。しかしある意味、これは長い苦闘の道のりの始まりに過ぎません。私は、この国が戦争に直面していると思っています。
私の父が希望について語ったとおり、私たち国民には希望が必要です。私たちクリスチャンの希望とは、神の御子であるイエス・キリストにある信仰を持っているということです。父が先ほど述べたとおり、私たち国民には土台があります。攻撃を受けていますが、私たちは全能なる神を土台とすべきです。私たちは一国家として神に立ち返り、神を土台にして(国を)建て上げていかなければなりません。それは、この国の父祖たちが何年も前に始めたことです。また大統領は、悪の世界の台頭について語りました。いつの日か、それが起こると思います。全能なる神の御子イエス・キリストが再臨されるとき、この地上に神の国が設立されます。そして悪は取り去られます。しかしそのときまでは、悪はこの世界に存在しつづけるのです。ですから私たちは、悪と戦っていかなければなりません。抵抗していかなければなりません。そして機会が与えられている間に、私たちはこの世界の益のために努力していく必要があります。
リポーター
お父様は驚くほどエネルギッシュに語っておられましたね。お父様は83歳だと先生からお伺いしました。ステッキを使って歩いておられるそうで、早く歩けないこともあるとのことですが、口調ははっきりとしていらっしゃいましたし、力強い語り口でした。私も心を打たれました。グラハム先生、お父様はこのようにおっしゃっていました。私たちは、神が私たちを気遣ってくださっていることを確信するために、こうして集っているのだと。それは民族的、政治的、宗教的背景の違いがあっても変わらないと。そのメッセージは、すべての人に語っているものだとおっしゃっていました。
グラハム
そうです。神は私たち全員を気遣ってくださいます。神はすべての人を愛しておられます。父が国民全体に伝えたかったのは、そういうことです。神は愛の神であり、気遣ってくださるお方なのです。
リポーター
私は、いま多くの人が、中東出身のアラブ系の人々に目を向けて、漠然と敵意を持ってしまう誘惑に駆られていると思うのですが。
グラハム
私たちはそうすべきではありません。私にはアラブ人の友人がたくさんいます。イスラム教徒の友人もたくさんいます。彼らは素晴らしい人たちで、もちろん、心を痛めています。そしてここ数日で起きた出来事を、私たちと同じように嫌悪しています。人種や宗教が違う人々に敵意を向けてはいけません。
私たちは事件を起こした者たちに意識を向けるべきです。この事件が起きたのは人種の問題ではありません。犯人は、この国を破壊しようとしているごく一部の集団に過ぎません。阻む必要があるのはイスラム教過激派です。ですから私はみなさんにお願いします。いわゆる中東の人々を偏見の目で見ないでください。
(つづく)
「聖書に基づいた政治」より引用
テロリストをかくまっている国々の責任の追及 (P412)
イスラム教のジハードに打ち勝つために始められた、もう一つのステップがある。それは9・11の攻撃直後の2001年9月20日の、アメリカはテロリストをかくまったり、支援した国々の責任を追及するという、ブッシュ大統領の宣言がかわきりとなった。大統領は次のように言った。
「我々は、テロリストの資金源を枯渇させ、彼らを仲間割れさせ、隠れ家を転々としなければならないようにする。それは隠れ家がなくなり、落ち着く場所がなくなるまでつづくだろう。また我々は、テロを支援したり、避難場所を提供する国々を追及する。すべての国家、またすべての宗教は決断をしなければならない。アメリカ側につくか、テロリスト側につくかを。この日をかわきりに、テロをかくまったり、支援するすべての国は、アメリカに対する敵対勢力と見なされるだろう。」
これは重要なステップであった。なぜならテロ支援国の政府が消極的な姿勢を示すなら、テロリスト訓練キャンプやテロ訓練グループは、その国に長期的にとどまることが困難になるからである。
(引用終わり)
引用元:「聖書に基づいた政治」ウエイン・グルーデム著
つづく
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