「7つの山」の誤り その4
「7つの山」の誤りを指摘しているのは、私だけではありません。
アッセンブリーズ・オブ・ゴッド教団も同様の立場を表明しています。
●米国アッセンブリーズ・オブ・ゴッド教団の警告文
http://ag.org/top/beliefs/position_papers/pp_downloads/pp_endtime_revival.pdf
ただ失礼ながら、訳文が今一つわかりにくいため、
このブログではダビデが訳し直したものを引用します。
警告文は「終わりの時のリバイバル」というタイトルで、
「2000年8月11日にアッセンブリーズ・オブ・ゴッド教団の総会により採択されたものです。」
この文書の中に「逸脱した教えとして却下されたもの」という項目があり、
その具体例として「キングダム・ナウ神学/支配神学」の欄があります。
警告文は「聖書からの逸脱によって地域教会の歩みや安定が脅かされるのであれば、
私たちは警告の言葉をもって直言しなければなりません」と述べた上で、
支配神学について次のように述べています。
キングダム・ナウ神学/支配神学
この教えは、人間の僅かな手助けがあれば、地上に神の国をもたらすことができるというもので、社会にインパクトをもたらすアプローチを提唱する人々にとって、好奇心がそそられるものです。この常軌を逸した神学は、キリストの差し迫った再臨を嘲笑する代わりに(第二ペテロ3:3~4)、サタンとその手下から、教会が世界を取り戻して支配しない限り、キリストは再臨しないと教えます。可能な手段を尽くして、政治、宗教、教育、経済、その他の分野の支配権を握ることにより、クリスチャンたちは世界をキリストの再臨と統治にふさわしい場所にすることができると考えられています。この非聖書的な勝利主義は、関連性を持つ歪んだ教えを他にも生み出しています。(強調はダビデ)
「7つの山」は、まさに「関連性を持つ歪んだ教え」のひとつです。
私はこの警告文のすべての内容を確認しましたが、
極めて正確な聖書解釈に基づいており、AG教団のメンバーはもとより、
それ以外のクリスチャンも、見分けの基準として重視すべきものです。
●支配神学/Dominion Theology
支配神学とは、創世記1:28の曲解に基づき、
クリスチャンが地上を支配すべきだと教える異論です。
「生めよ。ふえよ。地を満たせ。地を従えよ。海の魚、空の鳥、地をはうすべての生き物を支配せよ。」
支配神学は上記の聖句に基づき、
神は「支配せよ」と命じている、
だから信者は地上を「支配」しなければならない、
これは命令だ、と教えます。
しかしこの聖句は、人類に対して他の動植物を支配するように言っているだけで、
神の民が社会や文化を支配することとは無関係です。
そもそも神がこの言葉をアダムたちに発したとき、
地上には社会や文化は存在すらしていませんでした。
ですから、この箇所を社会や文化の支配と結びつけるのは飛躍がありすぎます。
もし社会や文化に影響を及ぼしたり、支配することが神の命令なら、
イエスや使徒たちは、わかる形ではっきりとそう教えたはずです。
例えば、大宣教命令のように。
●まとめ
「7つの山」の教えは、聖書から逸脱しています。
この見解はダビデという、いちブロガーのたわごとではありません。
AGは全米最大のペンテコステ教団であり、
1906年のロサンゼルス・リバイバルで誕生した由緒ある団体です。
その指導者たちが、御霊を消すことがないように細心の注意を払いつつ、
聖書を基準にしてこのように決議しているのですから、
私たちはこの警告を重く受け取めなければなりません。
すべてのことを見分けて、ほんとうに良いものを堅く守りなさい。(第一テサロニケ5:21)