ダビデの日記

自分が学んだ聖書の教えに関するブログ

天使の羽について


 前記事を書く段階で翼を持つ天的生物についても調べたので、おまけとして掲載することにしました。
 

参考文献:Systematic Theology by Wayne Grudem
 
 
●疑問

 巷では、集会後に天使の羽が落ちていたとか、○○さんがイエスから天使の羽をもらったなどというブログ記事が見られます。
 
 しかし、そもそも天使に羽が生えているでしょうか。
 
 
●考察
 
 聖書中で「」を持つ天的存在は、セラフィムとケルビム、「生き物」と呼ばれている霊的存在の3種類です。
 
 巷のクリスチャンのブログでは、あたかも天使はみな翼を持ち、羽が生えているかのような印象を与えていますが、そうではありません。
 
 少なくとも聖書には、翼を持つ天的生物はこれら3種類しか書かれていません。
 
 
 
イザヤ623
セラフィムがその上に立っていた。彼らはそれぞれ六つの翼があり、おのおのその二つで顔をおおい、二つで両足をおおい、二つで飛んでおり互いに呼びかわして言っていた。「聖なる、聖なる、聖なる、万軍の主。その栄光は全地に満つ。」
 

*聖書辞典より  
セラフィムの意味は、「燃える者たち」で、彼らの燃える愛情を暗示している。セラフィムは王なる主の上空で立ったままの姿勢でいる様子が描写されており、主が王座に座るや否や、即座に主に仕える準備の姿勢を取っている。
 


ケルビム
 
エゼキエル10121
私が見ていると、ケルビムの頭の上の大空に、サファイヤのような何か王座に似たものがあって、それが、ケルビムの上に現われた。
彼らはおのおの四つずつ顔を持ち、おのおの四つの翼を持っていた。その翼の下には、人間の手のようなものがあった
 
第二サムエル記22:11 
主は、ケルブに乗って飛び、風の翼の上に現われた。
 
 上記の聖句にあるとおり、主はケルブに乗って空間を移動することがあるようです。ヘブル語辞典でケルブの意味を調べると、「神の生ける馬車」と説明されています。
 
 ケルブは、アダムとエバエデンの園を追い出されたのち、彼らが園に近づけないように配置されました(創世記324
 
 また契約の箱の上に設置されていたのも、このケルビムでした(出エジプト記2518
 
 
 
生き物
 
黙示録48
この四つの生き物には、それぞれ六つの翼があり、その回りも内側も目で満ちていた。彼らは、昼も夜も絶え間なく叫び続けた。「聖なるかな聖なるかな聖なるかな。神であられる主、万物の支配者、昔いまし、常にいまし、後に来られる方。 
 
 「六つの翼」を持っており、イザヤ63のように「聖なる」を3回繰り返して叫んでいるのでセラフィムの可能性もありますが、参考サイト2はケルビムだと言っており、ヨハネは「生き物」と呼んでいます。
 
 
●神も天使も霊
 
詩篇914
主は、ご自分ので、あなたをおおわれる。あなたは、そのの下に身を避ける。主の真実は、大盾であり、とりでである。
 
 上記を文字通りに受け取ると、神には「羽」があるという解釈になってしまいます。しかしこの表現は、神が親鳥のように神の民を守ってくださることの詩的な譬えです。
 
 ヨハネ424に「神は霊です」とあるとおり、神は霊的存在ですし、イエスにも翼や羽はありません。
 
 へブル書が「御使いはみな、仕える霊であって」と言っているとおり、天使も全員、霊的存在です。
 
 
●羽についての考察
 
1)聖書には「翼」を持つ天的な存在が3種類登場しますが、それらに「羽」が生えているとは書かれていません。
 
2)また天使が現れた聖書箇所は多数ありますが、「羽」を残して立ち去ったという描写は一箇所もありません。
 
3)天使は霊的存在なのに、地上に落ちてきたと言われている羽は、見るからに物質で鳥の羽そっくりです。
 
 鳥の羽は軽くて丈夫な構造をしており、雨水をはじいたり、飛んでいるときに空気の流れを調整したり、進む方向を変えるための舵の役割を果たしています。
 
 
 しかし天使は雨風の影響を受けません。彼らはそれらを司る側です。
 
黙示録71
この後、私は見た。四人の御使いが地の四隅に立って、地の四方の風を堅く押え、地にも海にもどんな木にも、吹きつけないようにしていた。
 
 このような存在に、羽が生えているとは考えにくいと思います。
 
 
●おわりに
 
 聖書は、天使に羽があるとは述べていません。
 
 書かれていないことを信じるのは妄信です。
 
 根拠のない現象や噂に振り回されないようにしましょう。
 
 
第二テモテ17(新共同訳)
神は、おくびょうの霊ではなく、力と愛と思慮分別の霊をわたしたちにくださったのです。 
 
 
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