ワンバース携挙論 使徒パウロ編
一つの聖句(one verse)をきちんと解釈することで、患難前携挙説の真偽を確認します。
今回、取り上げる聖句は1コリント15:23です。
***
1コリント15:21~23
21 というのは、死がひとりの人を通して来たように、死者の復活もひとりの人を通して来たからです。
22 すなわち、アダムにあってすべての人が死んでいるように、キリストによってすべての人が生かされるからです。
23 しかし、おのおのにその順番があります。まず初穂であるキリスト、次にキリストの再臨のときキリストに属している者です。
パルースィア=信者が復活する時
さて、患難前携挙説は、信者の復活が患難期の前か初期に起こると言っています。
ですから、もし「再臨のとき」が患難期の前か初期でない場合、患難前携挙説は誤っていることになります。
そこで、「再臨のとき」がどのような時なのかを確認したいと思います。
●「再臨のとき」とは?
1テサロニケ3:13
さて、ここで注目していただきたいのは、この箇所に「すべての聖徒とともに」とあることです。
パルースィア=主がすべての聖徒とともに再び来られるとき
この定義は、ゼカリヤ書の描写と一致ます。
ゼカリヤ14:5
山々の谷がアツァルにまで達するので、あなたがたは、わたしの山々の谷に逃げよう。ユダの王ウジヤの時、地震を避けて逃げたように、あなたがたは逃げよう。私の神、主が来られる。すべての聖徒たちも主とともに来る。
これは患難前携挙説が言うように、患難期の前や初期ではありません。
患難期の最後に起こる地上再臨を指しています。
●まとめ
このように患難前携挙説は、聖書の記述と矛盾しています。
パウロにとってパルースィアは、患難期の最後に一度だけ起こる出来事で、患難前携挙説のように二度に分けて起こるものではないのです。
終わり