三位一体
また、天からこう告げる声が聞こえた。『これはわたしが愛する子、わたしはこれを喜ぶ。』」マタイ3:16~17
ある方から、三位一体についてご質問をいただきました。
その方は、ローマ人への手紙に関するブログ記事が進まないことを気にされていましたが、
それが進まないのは私が質問に答えるからではなく、もっと個人的な理由です。
実は、密かに夏休みを取っているつもりでいます。
でも、そろそろまた勉強しようと思っていますのでご心配なく。
それでは三位一体についての記事に進みます。
果たして聖書は、イエスが神だと書いていないでしょうか。
ヨハネ1:1 「ことばは神であった。」
ローマ9:5 「このキリストは万物の上にあり、とこしえにほめたたえられる神です。ア-メン。」
ヘブル1:8 「御子については、こう言われています。『神よ。あなたの御座は世々限りなく・・・』」
ヘブル書の著者も、イエスは神だと述べています。
その牧師さんの聖書には、上記の箇所が印刷されていないのでしょうか。
発言者のペテロも、執筆者のルカも、聖霊が神であると述べています。
Ⅰコリント3:16 「あなたがたは神の神殿です。神の御霊があなたがたに宿っておられることを知らないのですか。」
クリスチャンが「神の神殿」で、中に住んでいるのが「御霊」であるなら、御霊は神だということです。
しかし主なる神はお一人なので、位格は3つですが、唯一の神なのです。
これを否定してしている某牧師は、救われていない可能性すらあります。
●理解の鍵
理解といっても、三位一体は聖書に書いてあるままを受け取る(信じる)ものであって、頭で理解できるものではないと思います。
クリスチャンは誰一人、神が天地を創造したのを目撃していません。
聖書に書かれているので、信じているのです。
それと同じで、三位一体も神の言葉である聖書に書かれているので、信仰によって信じるのです。
しかし一定の説明が納得の助けになる場合はあるので、一つのポイントだけ書こうと思います。
結構、三位一体に関して盲点になっているのは、時間の問題です。
時間の問題とは、例えばこういうことです。
あるグループは、こう考えます。
この捉え方の問題点は、時間です。
三位一体は、同時に3つの位格が存在しているから、三位一体なのです。
時間的にずれていたら、三位一体ではありません。
永遠の昔から3つの位格が一人の神であり、永遠の将来もそうなのです。
ある人たちは、水(H2O)の構造で三位一体を説明しようとします。
「液体=水、固体=氷、気体=水蒸気。どれも同じH2Oでしょ。三位一体も同じように、一人の神に3つの様態があるのですよ」と。
この例えの問題点は、同時ではないことです。
H2Oは、同時に水であり、氷であり、水蒸気であることはできません。
それが冒頭のマタイ3:16の描写です。
イエスがおり、御霊がおり、父なる神が天から語っています。
3つの神格が同時に存在し、同時に行動しています。
しかし、お一人の神なのです。
これは、被造物の論理では説明できません。
某牧師も被造物の論理で三位一体を考えたから、間違った概念に行き着いたのではないかと思います。
ですからやはり、考えるのではなく、信じるのです。
この世の事象では、何一つ三位一体を例えることができません。
またこの世の論理では、三位一体を完全に説明することはできません。
それは逆に、この世が被造物であり、神が創造主であることを証明していると私は思います。
神の次元は人の次元と違うのですから、受け取る以外に方法はありません。
「天が地よりも高いように、わたしの道は、あなたがたの道よりも高く、わたしの思いは、あなたがたの思いよりも高い。」イザヤ55:9
アーメン。