ダビデの日記

自分が学んだ聖書の教えに関するブログ

叶えられる祈りの条件 マタイ21:21~22

 
 イエスさまが、奇跡を期待できる祈りの条件を説明しています。
 
 
マタイ21:21~22
まことに、あなたがたに告げます。もし、あなたがたが、信仰を持ち、疑うことがなければ、いちじくの木になされたようなことができるだけでなく、たとい、この山に向かって、『動いて、海にはいれ。』と言っても、そのとおりになります。
なたがたが信じて祈り求めるものなら、何でも与えられます。
 
 
 22節は、原文では以下のようになっていいます。
 
 
πάντα   ὅσα ἂν  αἰτήσητε  ἐν τῇ προσευχῇ 
 すべて  どれほどでも  あなた方が求める   祈りの中で

 πιστεύοντες  λήμψεσθε
  信じているなら     受けます
 
 
 上記の「信じているなら」という部分は、

 ピスチューオー信じる)の分詞で書かれています。

 分詞というのは、英語でいうing形です。
 
 そのため英語の聖書では、そのまま分詞で訳しているものもあります。
 
 
新米標準訳
And all things you ask in prayer, believing, you will receive.
 

 
 The Basics of New Testament Syntaxの中で、ダニエル・ウォーレス博士は、
 
 こういう分詞の使い方は、「条件」を表していると説明しています。
 
 その例文として、まさに上記のマタイ2122を挙げています。
 
 博士の訳文は、以下のとおりです。

 
And whatever you ask in prayer, if you believe, you will receive.
 
ですから、あなたがたがどんなことを祈りの中で求めるとしても、信じているなら、受けることになります。
 
 
 このように条件として訳すべきであることは、直前の脈絡を見ると確認できます。
 
 21節で、イエスさまがこう言っています。
 
 
もし、あなたがたが、信仰を持ち、疑うことがなければそのとおりになります
 
 
まとめ
 
 イエスさまの云わんとしていることは、
 
 祈ったことが成就すると信じつづけるなら、そのとおりになるということです。
 
 ただし、信じることと思い込むことは別ですので、
 
 何でも自分の思いどおりに事が成る、と考えるのは誤りでしょう。
 
 あくまで聖霊の導きによって信じつづけていることが、ポイントだと思います。