ダビデの日記

自分が学んだ聖書の教えに関するブログ

【ミニ投稿】「ちょうどよい時」カイロス ガラテヤ6:9、10


 
 新改訳をお使いの方にはおもしろいかも。
 
 
●「ちょうどよい時/機会
 
ガラテヤ6:9~10 
善を行なうのに飽いてはいけません。失望せずにいれば、時期が来て、刈り取ることになります。ですから、私たちは、機会のあるたびに、すべての人に対して、特に信仰の家族の人たちに善を行ないましょう
 
 
 上記の箇所には、カイロスという言葉が2回、使われています。
 
 どことどこでしょうか?
 
 勘が働く方は、気づくかもしれません。
 
 そうです。
 
 9節の「時期」と10節の「機会」です。
 
 
kairós – time as opportunity. 2540 /kairós ("opportune time") is derived from kara ("head") referring to things "coming to a head" to take full-advantage of. 2540 (kairós) is "the suitable time, the right moment (e.g. Soph., El. 1292), a favorable moment" (DNTT, 3, 833).
 
カイロス機会としての時。(中略)
     カイロスとは、「適切な時、ちょうどいい瞬間、好ましい瞬間」のこと
 
 
 このようにカイロスには、「折に叶った時」という意味があります。
 
 それゆえ新共同訳は、次のように訳しています。
 
たゆまず善を行いましょう。飽きずに励んでいれば、が来て、実を刈り取ることになります。ですから、今、のある間に、すべての人に対して、特に信仰によって家族になった人々に対して、善を行いましょう 新共同訳ガラテヤ6910
 
 
 また、次の箇所の「しばらくの間」という部分にも使われています。
 
ルカ4:13 
誘惑の手を尽くしたあとで、悪魔はしばらくの間イエスから離れた
 
 
 直訳すると、
 
 悪魔は「ちょうど良い時(カイロス)まで」イエスを離れた、となります。
 
 
神が定めている
 
使徒1:7 
エスは言われた。「いつとかクロノスの複数形)どんなときカイロスの複数形)とかいうことは、あなたがたは知らなくてもよいのです。それは、父がご自分の権威をもってお定めになっています
 
 
 イエスさまによると、クロノス(一般的な時間)もカイロス
 
 父なる神が定めているので、その時になるまで人間にはわかりません。


In His Time
  
 神のなさることは、すべて時にかなって美しい伝道者の書3:11
 
 
 ちなみに七〇人訳(ギリシャ旧約聖書)では、
 
 上記の箇所にもカイロスが使われており、
 
 σὺν τὰ πάντα ἐποίησεν καλὰ ἐν καιρῷ αὐτοῦ
 
「彼がなしたすべてのことは、彼の時(カイロス)において美しい」と書かれています。
 
 
 お互い、主のカイロスを待ち望んでいきましょう。
 
 
    In His Time
 
 
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