ダビデの日記

自分が学んだ聖書の教えに関するブログ

聖書協会共同訳

聖書協会共同訳のエフェソ1:11に関する考察

聖書協会共同訳のエフェソ1:11は、次のように訳されています。 聖書協会共同訳・エフェソ1:11 キリストにあって私たちは、御心のままにすべてのことをなさる方のご計画に従って、前もって定められ、選び出されました。 従来の邦語訳と異なっているのは、「…

聖書協会共同訳に対する私の疑念

この記事は、2つの過去記事のスピンオフのようなものです。 前半はピリピ3:9に関する記事を準備していたときに気づいたことであり、後半はローマ3:21~28に関する記事を準備していたときに思わされたことです。 ●ピリピ3:8の名詞の属格 まずはピリピ3:8に…

聖書協会共同訳・翻訳委員会の内情

前回の記事を読まれた方から情報提供がありました。 それは聖書協会共同訳の翻訳委員をされた阿部包(あべつつむ)氏といわれるカトリック系聖書学者の講演録でした。 読んでみたところ、聖書協会共同訳・翻訳委員会の内情の一端が垣間見えたような気がしま…

聖書協会共同訳のおかしな訳文 フィリピ3:9

聖書協会共同訳のピリピ書を読んだところ、おかしな訳文に出くわしました。 それはフィリピ3:9(ピリピ3:9)です。 聖書協会共同訳フィリピ3:9 キリストの内にいる者と認められるためです。私には、律法による自分の義ではなく、キリストの真実による義、そ…

聖書協会共同訳の恥ずかしい誤訳 ローマ1:17

聖書協会共同訳のローマ1:17は、次のように訳されています。 聖書協会共同訳 神の義が、福音の内に、真実により信仰へと啓示されているからです。「正しい者は信仰によって生きる」と書いてあるとおりです。 (強調はブログ主) 通常、この箇所は次のように…

「聖書協会共同訳」で改善されたと思う箇所 ローマ10:11

今回は、聖書協会共同訳で翻訳が改善されたと思う箇所について書きます。 それはローマ10:11です。 聖書協会共同訳 主を信じる者は、恥を受けることがない。 さて、従来の邦語訳とどこが違うのでしょうか。 新共同訳 聖書にも、「主を信じる者は、だれも失…

「聖書協会共同訳」で良いと思った訳語        「贖いの座」ローマ3:25

今回は、聖書協会共同訳の翻訳が良いと思った箇所について書きます。 それは、ローマ3:25の「贖いの座」という訳語です。 聖書協会共同訳 神は、イエスを立てて、その真実によって、その血による贖いの座となさいました。それは、これまでに犯されてきた罪を…

「聖書協会共同訳」で翻訳者のエゴが現れた箇所

今回は、聖書協会共同訳のローマ3章の検証です。 少し長いのですが、3:21~28を書き出してみました(P272より)。 ローマ3:21~28 21しかし今や、律法を離れて、しかも律法と預言者によって証しされて、神の義が現されました。22 神の義は、イエス・キリス…

「聖書協会共同訳」で改善された箇所 ヤコブ4:5

これまでの記事では、聖書協会共同訳によって聖書翻訳が改悪された箇所を取り上げてきました。 しかし今回は、改善された箇所を取り上げます。 ●ヤコブ4:5 少し長いのですが、文脈の中でヤコブ4:5を見ておきましょう。 新改訳1970 1 何が原因で、あな…

「聖書協会共同訳」の辻褄が合わないガラテヤ3章

聖書協会共同訳のガラテヤ3章を読んだところ、途中からおかしな訳文になっていることに気づきました。 3章の序盤ではギリシャ語のピスティスを「信仰」と訳しているのですが、終盤では「真実」と訳しているのです。 そのため、序盤と終盤の間に論理のズレ…

ヨハネ1:3~4の句読点問題

*この記事は、「聖書協会共同訳」の不自然な翻訳の続編です。 ヨハネ1:3~4について調べますと、ギリシャ語原文における句読点の位置について議論されていることがわかります。 この箇所のテクストをどこで区切って訳すべきかという点で、学者らの意見が分…

「聖書協会共同訳」の不自然な翻訳

聖書協会共同訳の批評の2回目です。 今回は、翻訳者の含意が強く反映されていると思われる不自然な箇所を紹介します。 ヨハネによる福音書1章3節~4節 聖書協会共同訳・(新)P160 万物は言によって成った。言によらずに成ったものは何一つなかった。言…

「聖書協会共同訳」の訳のわからない訳文

先日、発売された「聖書協会共同訳」を買いました。 そして、いろいろな箇所をランダムに読んでみました。 そのとき、「この訳は変だな」と思った箇所があります。 それを幾つか挙げてみようと思います。 (幾つかとはいっても、今回は一つにしますが) ヘブ…